小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

人相悪いぞ

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投資信託について補足しておくと...

「リート投信」なる商品を持っている。

銀行からは大反対されたものの...買った。

 

その理由は...

「毎月分配金がもらえるから」

 

もちろん人気がなくなれば原資から取り崩されるタコ足配当であることぐらいは承知していた。

 

で、実際そうなった。

みるみるうちに基準価額が下がっていった。

なので「二度と買うか」と放置。

次にはもちろん銀行の薦める分配金がないものを買った。

 

今どうなっているか。

どちらも下がっているけど...

分配金の出るタイプのものは、元金を食い潰すほどに分配金が出ていたおかげで...

基準価額は相当に下がっているが、分配金が積み上がっていて、さらにはその基準価額も...低いものが低くなったところで...逆に被害額が少ないという現象が出ている。

 

の一方で...銀行お薦めエリート投信は

高値だった分下げ幅大きく...もうボロボロ。

どちらの損が大きいかはもう言うまでもない。

 

二月前とは大逆転して...

現時点では銀行大反対の方が...損が少ない。

「マイナス局面」だから「想定通りにはいかない」という言い訳は通じないだろう。

 

そういうことが起こるから面白い(いや、面白くないけど)。

小賢しい屁理屈で語られるけど...

所詮はルーレットの赤と黒なのだ。

 

それでも続けているのは...投資の世界は「欲がわかりやすく見える」世界だからか...

 

大きな俵と小さな俵

金の斧、銀の斧、鉄の斧...

ハーメルンの笛吹き男等々...

おとぎ話やら芥川龍之介作品の場面を疑似体験させられる。

「なるほどな~」と感心することが日常生活に増しても多い。

平家物語もあるな。

さしずめ現在は...

「風の前の塵に同じ」か?(笑)

 

値上がりを続ける時の興奮と高揚に対して...暴落時の阿鼻驚嘆。

いずれにせよ...自分の力じゃどうにもならないことに狼狽える姿。

 

「本だけ」を読んでいる時は、登場人物の醜さ、愚かさ、はかなさ、こっけいさ等々....

その狼狽えを見て面白がり、場合によっちゃあ「見下したつもり」にでもなっているんだけど...

投資の世界じゃあそれが見事に...

 

「えっ、今の、オレのこと」

を誤魔化せない。

実金を突っ込んでいるから。

 

と、どれだけ思わせてくれることか(思わせて欲しくはないんだけれども)。

 

「身をもって知る」(身銭を切って知る)だ。

 

これが、カッとなりやすく、自惚れやすい自分には、まさに「緊箍児」の役目。

 

投資以外の人生の局面で...投資で知った己の寸法が...どれだけ役に立ってきたことか。

お金の面じゃあまさに「金を投げ捨てている」のかもしれないけれども...

自分の精神修養じゃあ資本を回収出来ているのかもしれない...かな?...とか...

 

それでいいんだと思っている。

そんな利用の仕方もあるんだと思っている。

 

というわけなんで...投資をしている割には...

一切投資関係の番組も見ないし、書籍も購入しないし、もちろんブログやネット記事も見ない。

...というか興味がない。

 

良い時はそりゃあ興奮出来るし、嬉しいだろうけど...

どうして哀しい思いや辛い思いや苦しい思いをしなけりゃならない。

お金まで出して。

 


あたかも「面白がって」人の心理を弄ぶように...

毎日毎日休まず上下するものなのだ。

そんなものを毎日毎日気にして一喜一憂していたならば...

それこそ、ノイローゼになってしまう(笑)

 


これで十分。

自分の感情をコントロールするのはあくまでも自分であって市場じゃない。

「儲からなくたって」

「馬鹿みたいな方法であったとしても」

自分はこれでいいんです。

 

「心を乱し」「人相悪くなる」ために投資をしているんじゃないので(笑)