小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

戒め四番の二  血筋編

f:id:okutavianus:20190405092922j:plain

 


前回はあまりにも忙しかった時に更新したので、意味不明ぞんざいな文章になってしまったんだが....

ま、要するに今のところ....いいや、人生の大半に、飲酒の悪影響を受けていることに”同意”をしているということだ。

 


酒飲みはいつもこう言う。

「酔っ払っていないって....」

「そんなに飲んでいないって....」

「ちゃんとわかっているって....」

確かにそういう自覚はあるんだと思う。(自分も含めて)

 


が、周りから見たらば....「大丈夫?」と思うぐらいの”シラフとは違う変化”が出ているということだ。

多分....「少しはそうなのかもしれない?」と分かっちゃあいるが...「そんなにヒドいもんじゃない」と思い込んでいるから....

カラダを壊してヒドく酔っ払うことが出来なくなるまで.....

「何も変わらない」のだろう。

 


特に酔っ払いが常駐する家庭に育てば....そのような光景は”日常”になる。

つまり幼い頃より抵抗感を持たなくなる。

 


残念ながら我が家がそう。

親父も親戚も母方の一家も大酒飲みだ。

頻繁に宴会だった。

やたら法事も多かったんだが....他人さんとの飲み会だけじゃあ足りないので、法事にかこつけて....

飲み会を増やしていたんだと思う。

 


その長たるが祖父なんだろうけど....

祖父の顔を知らずに自分は生まれた。

なので”祖父”は主に写真と父の思い出話の登場人物。

 


えらいハンサムだ。

なので過去の武勇伝、栄光列伝にも説得力があるんだが....

どうにもそれには父の「尊敬したい、尊敬すべき」感情が含まれ過ぎていると感じたのはさほどに昔じゃない。

 


父の話だけをまともに受け止めるなら....

頭が大変に良く、成績も優秀、字も上手く、イケメンで、大商店の御曹司で等々.....

「ものすごい成功者」のようだったんだが....

自分が見つけてしまった資料からしたらば....

かなり違った。

そして哀しいかなその方が現実と矛盾しない。

 


さすがに写真こそ違わなかったが....

失礼ながら字もさほどに上手いものじゃなく、たしかにイケメンではあったが、むしろそれは”遊び人”として利用されており、

実際の”仕事っぷり”以上に口が相当に上手かったのだろうか?いわゆるホラ吹きのような性格だったように推測できてしまった。

 


そこで浮かんだのが?

「ひょっとしたら大酒飲みだったのか?」

だったんだが....

 


実際....そう....だったらしい。

 


そうなるとおおよその事が想像ついた。

本当は大して何も出来ない人物であり、それは事実が示す通りでもあるんだが....

それを覆い隠すように数々の武勇伝を酒の力を借りて....

家族に毎日のように披露したんだろう。

「それを尊敬する父上からのお言葉」として.....

純粋無垢な俺の父親は素直に受け入れたんだろう。

 


「大酒飲み」

 


という祖父のイメージダウンにつながる実態を父はその時まで、またその時以降も一度たりとも話したことはなかった。

よほどに隠す必要があるのかもしれない。