小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

退路を断つ

 

 


すぐにこういう恰好いいこと言う人が居る。

 

言い換えてみよう。

「死んでお詫びします」か?

 

に近い。

 

どうすんだ。

イチイチ死んでしまって。

 

何万人も合格するような受験ならともかく....

試合ともなるなら....

退路を断って成功するのは「最後の一人」でしかない。

 

負けたら...失敗したら...

その他の全員の次はないのか?

 

1人以外の人々は「負けた後」の人生が当たり前にやってくるのだから...

「そこを考えておく」

ってことは姑息でも、卑怯でも、逃げ道でも、なんでもないだろう。

むしろ9999999....人に、「当たり前にやってくる未来」じゃないのか?

 

そこを見ないようにすることが潔いかのように言うのはやめていただきたいものだ。

少年をそそのかし、「お国のために死ぬことが美しいのだよ」

と囁くようなものだ。

 

セーフティネットは出来うる限り用意周到に用意する。

それは臆病なことじゃない。

失敗しないようにはもちろんだけれども失敗してもいいように

やれる準備はすべてやる。

 

それは一石二鳥とは違う。

 

そもそもにテメーごときの退路なんて断ってもらったところで一体誰に有難い?

 

漫画じゃないんだし、失敗した後にだって人生は続くのだ。

つまり退路は普通当たり前に存在するもの。

そこを断つってことは...

まだまだ続く普通の人生をも断つってことになるんじゃないのか?

 

自分のことなのでおこがましいが...

あまりにも多くのことで敗退しているので....

退路続きの人生のようになってんだが...

それでもどうにか生きているし。