小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

覚醒を後押し

 

 

何のきっかけだかわからないが...ともかく一冊読んだ。

で、ビックリした。

 

「俺の家庭を見たことでもあるのか?」

ぐらいに。

 

散々自分を「親不幸」と説教してきた奴らは...

私の親子関係が「見えるほどに」近くに居たというのに....

からしたらば全く”的外れ”な見解だったのに....

 

なんで見ず知らずのこの人が....

やたらと細かな場面まで

まるで見ていたかのように言い当てたのには....

 

大げさではなく、生まれて初めての経験で....

安堵というんだろうか

感謝というんだろうか

緊張の糸が切れたというのか...

 

小さな頃から人前じゃ泣かない(特に親の前では絶対泣かない)

と決めていた自分が....

誰も見ていなかったのでよかったものの...

嗚咽するほどに泣いた。

 

悲しかったわけじゃない。

嬉しかったわけでもない。

どうしてかは今でもわからない。

そもそも加藤さんなんて知らないんだし....

ただ...自分の精神は言われてきたほど....歪んでいるわけじゃないんだ...ってなところなんだろうか?

普通だったんだってな安心感....なんだろうか?

 

ともかく....

後にも先にもそんなに涙が出たことはない。

 

そりゃあ”覚醒”は進むことになる。