そういう親は....子供に....「親を捨てることを罪悪と考え、苦しんで捨てられない」ような仕掛けを生れた時から延々と植え続けているので...
”子供は”親から離れることを罪悪のように感じる場合が多いそうだ。
その通り。
親が嫌いなのに...捨てきれない。
離れようとする自分に罪を感じる。
それは...愛情なんかじゃないということがわかっているから...余計に...「どこからの感情なんだ?」と気持ち悪さを感じる。
なんとなくの罪悪感と言うのか...
本心とは真逆にあるのに...
どこかの感情ががんじがらめにされて...
捨てられない...のだ。
加藤先生曰く...
それが「憎しみの”断ち切れない”連鎖」ということらしい...
「男は大志を抱かなきゃいかん」
と言いつつ...
家を出るような話になると急にあわてて....
「そんな簡単にはうまく行かない」とか
「もっと地道な人生の方が失敗がない」とか
直接「出ていかないで」...などとは言うはずもないが...
ともかく家を出て行かない方向にねじれた理屈で誘因した。
自分自身も....そんなにも強い欲求で
「家を出たい」
というわけでもなかったので...
なんだか気持ちの悪い話し合いになるぐらいなら....
まあ地元で考えようかな?
としてきて今がある。
本当に”子供のこと”を考えてアドバイスを送っていた...わけじゃあないだろう。
そうではなく...
見捨てられて離れてしまうなら...「甘え場所を失ってしまう」という無意識のうちにも湧き上がる赤ん坊のような恐怖感から...
執着したんじゃないだろうか?
だとするなら...
加藤先生の言うことの権化のような...
恐ろしいほどの甘えへの執着だ。
というか...加藤先生は専門家なので、そういった実例を山ほど見てきて...
本にしているんだろうけど...
弟は見捨てた。
というか...精神的にもうそんな「気持ち悪さ」に耐えられなかったのだろう。
で、遠く離れた。
なのに...
「あいつ一人では、頼りないから...」と何度も遠くまで出かけていった。
...それも愛情じゃない。
「心配しているから見捨てないでね」
なのだ。
弟は引っ越した。
大体の場所は聞いているが....
どうにも親には来て欲しくはないらしい。
こんな自分の育ったような環境を見通して、科学的に分析していた人が居ようとは...
加藤先生の書籍とは...
まさに目から鱗の出会いだった。