小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

子より御先祖

 


読み漁った。

何もかもをおろそかにするぐらいに読み漁った。

20冊ぐらいは連続して読んだんじゃないだろうか?

自分の理解が乏しいのかもしれないが....

 

親孝行

親思い

親を大切に

ご先祖様に失礼だ

 

様々な言葉で...

「親を好きでない子供は地獄に落ちる」

かのように小さな頃から洗脳したようなものなんだろう。

こんな自分でも最初は無垢だ。

 

本当に大切なことならば....教育や道徳などで教えなくとも....

必要とし、身についていくものなんだろうけど....

「おかしな理屈」

なので...強制は必要だ。

 

種の保存の理屈から言うならば...

大切にすべきはご先祖様ではなく、子の方だろう。

人間以外の生き物を見ても...

子を大切にしない生き物などいない。

 

そういえば...「親を大切に」と説いている人間は....

”子を”大切にしているだろうか?

 

車に閉じ込めっぱなし

食べ物は与えない

気に障るといって殴る蹴る

 

いや古くからでも...

金のために

食べ物のために

米のために

売り飛ばしてきた史実がある。

 

そんな分際のくせして

「親を大切に」

...なんだ...

 

大多数の普通の親は子供を大切にしてくれているのだと思う。

が、「親だから大切にしなきゃいけない」という固定概念で縛り上げ....

自分達の不安や不満の解消の道具にしている親も少なくはないだろう。

 

不幸になっている子は決して犯罪者の子だけじゃない。

DVだけじゃない。

もっと陰湿な....その本人の親でさえも...知っていないような憎しみの連鎖に縛り付けるような親の存在。

 

そんな現実はたくさんあるのだろう。

 

自分はそこまでひどい環境ではなかったと思うが....

それでも親を拒絶するまでいかなくとも....

親との距離を遠ざけることだけでも罪悪感を感じ、悩みたくもないのに思考に時間をとられてしまうなど...

自分では気が付かないほどに

呪縛は大きかったんだとわかってきた。

 

たしかに親のことになると動揺がある。

愛を感じる動揺などではない。

恐怖ともちょっと違う。

言うなれば...「気持ち悪さ」だ。

そりゃそうだろう...

外見上は強権で強硬で威張っているように見せかけて...

実は甘えそばえてきているのだから...

 

思い通りにならないと...

妙に女々しい態度に出てきたのは...

そういうことだったのか...と。