小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

新年初走り

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「大志がない」から「欲がない」ということではない。

やっぱり「育った過程」というのは影響して...

たまたまに早熟者によく見られる例だと思うんだけれども...

「何でも他の人よりよく出来る」

時期があったりする。

 

すれば褒められる、称賛される、場合によっちゃあ憧れられたりもする。

ほとんどはおだてなんだろうけど

幼い精神状態では舞い上がって見直せない。

 

そんな状態が長く続くなら...

「何でも出来て当たり前」

どんなことでも賞賛され、どんな地位でも手に入れられて当たり前...

そうじゃないと逆に...

「ものすごく不安な状態」

にもなったりする。

 

誰のせいでもない。

全て自分の身勝手な尺度のせいであって...

同じ立場でも...

「なんとも思わない子」

も居るだろうに、なのだ。

 

20年ほど前までは、そんな半生だったと思う。

「足りてないこと」が許せず...

あれも、これもと欲しがった。

ただ...どれも”高望み”ではないので...

 

「大志はない」

 

と言っているだけ。

むしろ範囲や数は

「無限に欲しがっていた」

と言えるかもしれない。

 

当たり前だけど...

そんな横暴な望みは叶えられないし、そんな欲求が満たされるはずもない。

 

20年ほど前に...

破裂

とまではいかないけれども...

何もかもくそ面白くない状態

ぐらいには追い込まれた。

 

独身だったらば

放り投げていたことだろう。

実際独身時代には...数々放り投げてきた。

 

それが出来なかったのは子供が居たから。

 

放り投げ出すことを回避しながら

方向転換を図ろうなんざ、生まれて初めての事態だったんだが...

恐らくそんな深い意識もなく...

欲求不満を体現したかのように膨らんでしまったカラダをスリムにしたいというだけのことで...

ジョギングを始めた。

 

いつも言うが、そこから人生は大きく変わった、と思う。

 

いやいや、20年経ってジョギングは速くなるどころか、遅くなる一方で

おまけに週に一日しか走らなくなってしまっているけど...

ラソンランナーじゃないので、そんなことどうでもいいのだ(笑)

 

「他のこと」

についての考え方が20年前までとは様変わりしたことが大きいのだ。

 

ジョギングと直結しているわけじゃないが...

多分、その時に走り始めていなかったら...

リーマンショックを乗り越えることも出来ていなかっただろうし...

このコロナにも簡単に朽ち果てていたと思う。

 

今日は今年最初の「走る日」

 

走る時は絶対に誰ともツルまない。

「大切な時間」なので。

着替えからクールダウンまで50分ほどなんだけれども....

絶対に一人でやる。

そしてその間考えに考えている。

一番フラットに考えられる時間かもしれない。

なんせシンドイ状態で考えているので、あんまり恰好つけたような無理は想像出来ないのだ。

 

なかなか良い答えが出る。

 

走ること自体は好きじゃないので、嫌で嫌で仕方ないんだけれども(笑)

いや...

好きじゃないので...ある種座禅のような意味合いもあったりするのかもしれない。

 

毎度毎度こんなこと思い浮かべているわけじゃない。

むしろ...

「嫌だな~、走らないといけないのか~」

ばかり...

今日なんて...おまけに...寒いし...

 

性根がネガティブなんだろう。

さあ...嫌々走りに出かけてきます....