小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

俺は別にドイツに勝たんでいい


いつまで経っても「出来てこない自分」に気が付いた時は39歳。

なんじゃそりゃ。

気が付きゃ随分と太ってもいた。

 

その様相に気が付いた時...

さすがに...もう二度と「やれば出来る」呼称は訪れなくなるんじゃないか?

という畏れを抱いたのかもしれない。

 

なんだかよくわからないけど...

「ともかく痩せようとした」

 

そこから。

でも、やっぱり「大志を持てない」自分らしいっちゃあ自分らしい。

動機はいつも「高い目標」なんかじゃなく「危険信号」。

いわゆる”特俵に足が掛かってから”「負けてる状態」に気が付く方。

 

そこからは...

「太っていること」だけじゃなく...

「通用していないところ」を誤魔化すのをやめるようにした。

 


「やれば出来る」

んじゃなく...「今結果を残せていないものは、すべて出来ていないこと」ぐらいに。

 

そしたら...もう...

「通用してないことだらけじゃねーの」を毎日のように「思い知らされる日々」になってきたってわけ。

すれば...もう「一挙に挽回」なんて出来る次元じゃないことも確信する。

 

なんだろう...ゲームの本質とはちょと違うけど...

気が付きゃ実は「全部真っ黒」だったオセロの盤面から...

「どうやり直して行くんだ?」

と考えた時に...

「こりゃもう、小さなことでもいいから、もう一つずつ白にするしか...”方法ないんじゃないの?」

 

そう、そう、そんなカンジ。だと思う。

ただ...オセロ程度の黒の数じゃ済まなくって...

黒の数は...

100個、いや、1000個?

真面目に面と向かってみるようになったらば...

むしろ増え続けてしまっているのだ(笑)

 

そこからもう20年以上の経つというのに...

今現在でさえ100分の1も「白に返せていない」と思う。

 

多分...死ぬ時でも「半分半分」にはなっていないと思う。

気が付くのが遅すぎたので。

 

それでも、「やらないよりは」うんとマシになっているとも確信している。

 

そう...なんとなく思うんだけれども...

「たったの一つも返せていない」のと...

「たった一つでも返せている」状況は

全く違う

と思っているから。

「考え方までみみっちい」と笑いたいヤツは笑えばいい(笑)

 


そもそも...でなきゃこんな馬鹿馬鹿しいせこい努力なんて続けていられないのだ。