小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

怒りの代償




イライラしているのに...

こんな時に限って...次から次へとイライラさせられる事に見舞われるのも不思議。

神様からの何かの暗示か?

 

いくつもあるんだが...こんな時だからこそ「気を付けるように」なっていることがある。

車の運転だ。

やはり...年を取って多少の勉強はしている...ということなんだろう。

若い頃なら”かえって”...”運転”に当たっていたりもしたもんだ...

 

...二車線ムコウから最も左車線に居る私の前に入ろうとした車に”あわや”ブツけられそうになった。

ギリギリのところで相手が気が付いて、そのまま逃げたんだが、生憎信号で並んだので...(睨みつけてやろうか...)と思ったが...よした...

”それ”は...仕返しにもならないし、スッキリにもならない...ことを勉強してきているから。

 

次は大きな交差点で直進中に「黄色」になった。

難しいところだ。

交差点に突っ込む時には「青」なので、急ブレーキなんか踏んでいるなら、後ろからぶつけられているだろう。

が、前方の右折車は「この判断」が気に入らなかったらしく...

思いっきり加速して右折し、あわやぶつかりそうになった。

これにも...めっちゃ腹立ったが...

むしろ「ほかごと」考えるようにして、多少なりとも自分を諫めた。

 

毎日自動車を運転しているなら...こんなことも毎日ある。

腹の立つこともあり、出来れば説教もしてやりたいし、二度とやれないようにもしてやりたいし、それこそ...痛い目に遭えばいいのに...ぐらい思うんだが...

自分までカっとし続けたままでいると...

「自分がそうなるぞ」

とは思う。

 

それはなんだか...「理不尽に対する正義の怒り」だったはずの刃が...「自分を傷つける」様に同じだ。

なんでそうなるのか?納得出来ないことにつながるんだが...だからこその...理不尽...でもあろう...

 

そんな帰り道...中央分離帯に乗り上げた軽自動車を発見。

大勢で吊り上げていた。

もう「どうしてそうなった?」状態なんだけれども...

冷静でなかった

ことだけは確かなんだろう...

 

丈夫な車の中でもこんな目に遭うのだから...

素っ裸の自分が受ける「怒りの代償」は...

こんなもんじゃ済まされないはず...