小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

案外死ねない身




ということで...

とりあえずの「方針転換」は...

 

父親のDNAを受け継いだ幼い頃からの習性の「ともかく早く、たくさんを」...

は、衰える人生において「成せない望み」ということを悟り...

なら、むしろ、これまで挑戦してこなかった...

「一つ一つをきちんと丁寧に」に転換させて行くこと...

が、幸福な人生に導くコツなんだろう....

 

と,書こうと予定してたんだが...

今週も様々なことがあって...今更ながらに気が付いたことは...

予想外の...

 

「今、死ねない」

 

だった(笑)

 

実質コロナ自粛も明けて...この夏は「飲み会三昧」で...八回ほどあったかしら...?

そこで判明したのは...コロナの三年間に死んだ知人の多かったこと。

本人だけでなく、その親とかも含めたら二桁だ。

 

さらには「死んでない」ものの、かなりの大きな病気のガンだとか、脳梗塞だとかを数えるなら...

どんだけ?

自分が”大病”というものを経験していないだけで...「その年齢」に辿り着いている...ことを知った機会は多かった...

 

ンなことはわかっていた。

だからトレーニングもしてきたんだ...と言いたかったんだが...

レーニングしていればガンにはならない...

なんてはずはない。

それとは「無関係な」現象。

 

最近はまだまだ腰も痛いし、咳も収まらないものの...一時期よりはマシになっている。

(やっぱり慢性的な熱中症だったのかな?)と思いたいんだが...

なんせ「検査」が大嫌いなので、その経験も少ない。

(ひょっとしたら何か大病の因子でも)と、生まれて初めて考えた。

 

そしたら...

病気よりも何よりも...自分がすぐには死ねない身分であることに気が付いたわけ。

仮に...病気であった...としてもだ。

なんだそれ。

 

有難いことに父母も健在。

が、父親は介護認定3で、施設暮らし、母親だけでは看護出来ずに手伝っている始末なんだが...母親の方とて心配だ。

仕事の方も正直「後継者が育っている」とは言えず、相変わらず毎日出勤している。

そしてこれは悪いことじゃないんだろうけども...最近の保育園は厳しくて、少し熱があると「お引き取り」で、その後の面倒を見るハメにもなったりしている。

ややこしい家系なので、墓も二つあったりして...なら一つは墓じまいもしなきゃいけないのは...どうやら"俺"のよう...

 

...そんなことらが...山ほど残されていて...

知っているのが...「自分だけ」だったりする。

 

...当然に...そんなことはわかっていたことなんだけれども....

正直...まだまだ若くて”もっと先でいい”と甘く見ていたのだ。

 

このコロナの3年間に死んでいったり、大病を患った知人を知ると...

「他人事じゃない」とはなる。

 

「気持ちが若けりゃ病気もしない」

んだったら、誰も早死にしたりしない。

 

体調が悪くて楽しめなかったこの夏は...

まさに神の思し召しで...

「お前、カンタンに死ねない身なんだから、もっと健康管理に気をつけんかい」

と、くどいほどに忠告された夏だったのかもしれない。

 

「さあ、どうする?」

 

の答はまだないんだけれども...

ともかく今は、「いろいろなことをきちんと整理してからじゃないと死ねないんだ」...

ということが「わかった」”しょっぱな”かな?

 

でも、「どうして行くのか?」は....近年の反省にもあるように...

”一度に全部解決しよう”なんて思わないように...

一つずつ、一つずつ...時間がかかってもいいから...

”しっかりと”考えて行きたい...

 

この夏は...「そんな方向に」方針転換する”キッカケ”になるんだったら...

ま、暑過ぎたのもしゃーないか、というところ。