小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

忖度と哲学

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かすかに道徳教育を習ってきた年代なので...

「おかしいな...習ってきた正しい世の中はこんなはずじゃなかったのに...」

ってことも山ほど経験してきた。

 

理不尽というだけでは収めきれないそれらの事象を納得させたがる人達は....

世の中そんなに単純じゃないんだよ。

裏にも道があるんだよ。

パワーバランスなのだよ。

私達は特別なのだよ。

と、明るみには道徳の大切を説きつつ、振り返った怖ろしい形相で、道徳を打ち破る力を誇示している。

その顔で、「長い物には巻かれておくのが利口というものなのだよ。なあ○○君」

と、デスラー総統のように言うならば、ついたての陰から、まさかの知合いが登場する....

と、まあ、こんなことになっているんだろう。

 

卑しくも民主主義を標榜し、自由、平等、国民主権と言いながら...

「アホか?そんな言葉遊びを信じているのか?世の中”力”のあるもん勝ちだろうが?なんなら仲間に入っておいた方がいいんじゃないの?」

とニタリ顔でささやいている。

 

残念ながら、これを覆すことのできる万能な力をもったスーパーヒーローであるはずもない。

ましてや地位、立場、ひいては生存権まで抹殺されようとするならば、

泣き寝入りすら引き受けることも仕方ないのか?

 

哲学の誕生って

権力と無縁じゃないんだろうな、

と、思う今日この頃。

 

いや、そんなにも大袈裟な話じゃない。

このような”力”を社会で使える者でありたいくせに通用せず、その腹いせのように、一番小さな社会とも言える家庭で”力無き者”に対して行ってしまう者が少なくないから....

「お先真っ暗」としか感じられない子供を増やしているんじゃないだろうか...

 

ニーチェサルトルも名前ぐらいしか知らないし...

哲学って定義を正しく理解しているとも思っちゃいないが、

欲や集団に影響されない個の思考を積み上げることは、ある意味自らのオリジナル経典を作り上げていく作業のようで、落ち着かない、イライラする、自分の気持ちを静める作用があるのかな?とか...

 

夏草や兵どもが夢の跡

 

今更にして思うけど...松尾芭蕉は哲学だよな....

単にノスタルジックじゃなく、まさに奥がある。

 

ま、そういや題名にも堂々とうたってあったわ...(笑)