小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

インチキ野郎

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”努力家”じゃないことぐらいは若い頃からわかっていたけど...

多少の能力があることには自惚れてもいた。

 

まずまずと思っていた人生が...(実は糞詰まっているんじゃないか?)と思えてきたのが約20年前。

様々な葛藤を乗り越えて...

ようやく...「やっぱ糞詰まっているわ」

と確信したのが10年前ぐらいか...

 

そのあたりから”脳内コペルニクス的転回”は起きている。

若かりし頃の評判にあった自分は実は”見せかけの虚像”であり、なのに自分でもそれを実物だと思おうとしていたこと。

 

だからうまくいかない。

本当の自分を誤魔化して(都合の良いように認識して)対処してきたから。

 

そう、過去の行いや思考の全否定に近い作業が続いている。

哀しいというよりも呆れている。

 

努力の結果がないから

「もし〇〇だったら」という想像は上積みが期待できる

あの時こうしていたらば

あの時こうだったならば

もっと出来ていたんだろうな...

最上級は...ドラゴン桜見て...「東大行けたかな?」かな?(笑)

 

ギャグとしちゃあ面白いけど....

その展開には大きな過ちがある。

「あの時」

に戻る時は「二度とない」ということ。

だからそんな想像しても

「何の役にも立たない」

ということ。

 

残念とか虚しいということとは違う。

全く可能性がないことへの思考なので....

なだけ。

 

たらればは回想につきものだろうし、時にはふけることも風情なのだろうけど...

鉄則は一つ

回想の場にあることは...これからの努力ではどうすることもできない過去の実績...なのだ。

そして自分がどんだけ後悔していようとも...

自分のことで精一杯な他人にとっては所詮「どうでもいいこと」なのだ。

 

それでも「後悔がある」「やり直したい」と思うなら...

方法が一つだけある。

 

少々インチキだけど...

「これから変えられること」

で誤魔化すしかないということ(笑)

 

まあ、繕い物なんて現代する人は少ないと思うんだが...

それ。

 

気に入らない部分をちょん切って繕うしかないということ。

当然「新品」には戻らない。

でも

その方法しかないということ。

 

同様に...

飲み屋の会話も何も役に立たない。

慰め合いの言葉でも何も買えられない。

大きな目標に絶望するだけ。

 

....こんな思考を持ち始めたのも10年ぐらい前からぐらいかな?

”たられば白昼夢”

に浸っていた頃よりは

多少人生の軌道が変わってきているとも思う。

 

アニメで言うなら

ハウルの動く城が好きだ。

 

残念だけど姿も声も恰好の良いハウルにはほど遠い。

あのオンボロの動く城が自分の様

だと思っている。

 

竈門 炭治郎になんて興味も持たないのはそういうこと。

あまりにも自分と違うので関心すら起きてこないだけ(笑)

 

オンボロなのに...

自分の足で、自分の手で、自分の脳で

掴み取れるだけしか掴めないし、それをことさらに大きく広げることも出来ない。

それが自分の実力。

 

東大行けるもんだったら行っているし、どんな影響を受けようとも自分で「行こう」と決めている。

その決意点が自分の人生になかったのは誰のせいでもない。

運でもない。

ヒントやチャンスなんて山ほどあった。

自分がアホなだけ。

行ける行けないの能力以前に...

「行けたとしても行こうとはしない素質の人間」

だったということだけ。

 


過去を顧みて繕い物に精を出す。

竈門 炭治郎と比べるなら、みっともなくしみったれた生き方だ。

 

でも、それが自分。

恰好良い生き方ばかり追い求めていた頃よりは

恰好悪いけど...

小さな収穫を少しずつ感じてはいる。

 

それでいい。

というか...上向く方法はそれしかないと信じている。

 

...って最近全然集中できていないので、こうやって自分の背中を押しているんだけど...(笑)