小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

減るという方向にない



 

「急いでいる自分」の発見に努めるようになって幾分かになる。

ハッキリ言っていまだに毎日あるし、頻繁に急いでいる。

 

違っているところとしては、せめてその半分、いや、3分の1ぐらいに...「気が付けるようになった」というところ。

 

そんな程度ぐらいしか違わないのだが...以前は「全く気が付いていなかった」のだから...それは随分と恐ろしかったことだ...とは思う。

 

冷静に考えれば、「急ぐこと」のメリットももちろんあるんだが、「デメリット」とてわかること。

それに「関心すらなかった」というアホらしさ。

 

この「急ぐ」という性質も父親譲りなんだが、他の自分の短所も父親譲りのものが多い。

ま同じDNAを共有しているんだから仕方がないことなんだろうけど...

だから自分の短所の危険さやマヅイところは「見て」知ってきたはずなのに...

 

父親がこれらに気が付こうとせず、なので直そうともしてこなかったのは...

「自分のやること、考えることには間違ったところはない」という圧倒的な過信。

 

自信じゃない。

ものすごく甘い尺度で自分を見てしまっている過信から。

 

そして...自分もこの歳になってようやく気が付いてきたということは...

やはり父親同様...

「ものすごく甘い尺度で自分を見てしまっている過信」に包まれて生きてきたという証拠のようなもの...

 

そんなにも不幸な人生でもないし、

そんなにもぐうたらでもないと思うけど...

案外努力が報われないというか、空振りの多かった理由は今になって「よーくわかる」。

 

少しボケ始めた父親は...

いまだに過大な妄想の自分が居て...

市長か県知事か経団連の経営者であったかのようなご意見を言う。

そんなもの...

昔から...

家族ぐらいしか聞いていなかったのに...

 

ま、他にもいろいろ受け継いでいるとは思うけど...

今はまずは「なんでそんなにも急いでいるの?」

の発見に努めること。

 

「やりがいある」(笑)

ぐらいいまだ頻繁なので。