小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

高校進学

 

 

中三時代の担任には随分と嫌われていた。

自分も嫌いだった。

今会っても嫌いだろう。

どちらが良い・悪いということではなく....多分...ソリが合わない。

生き方・考え方が違い過ぎる。

散々説教されたが...

今をも納得出来なければ...共感することもない。

 

そして...高校進学は明らかに失敗した。

恨みは持っちゃいないけど...この担任との確執は大きかった...と...長い間思っていた。

 

が....

今はそうは思わない。

原因は全てにおいて自分にある。

 

この担任が間違っていなかったとは今をも思わない。

多分....かなり問題はあったと今でも思う。

 

が、それでも...だ。

人のせいにする・しないという話ではない。

 

たしかに受験直前に向けて成績は急上昇させた。

それを売りにしての上位高希望だったんだが...

担任はそれを”にわか”の実力でありハリボテの結果とみなした。

 

何度も平行線を辿った後...

自分が振りかざした刀を下ろした....

 

その時は....

「大人たちに押し切られた」...ような表現をしていたと思う。

 

が、違う。

担任の意見を押し切るほどの強い意志を持ちえなかったんだろう。

そして...そんな”度胸のなさ””自信のなさ”が....”大人”の担任には見てとれたのだろう...

 

それに加えて...「どこに行きたい」という具体的な選択よりも...

「より難しいと思われる学校」に行きたいという願望の方が強かった。

それは....

「何処で勉強したい」

ということではなく

「人にどう見られたい」

からの思考であることは....

今なら認められる....

多分....担任にはやっぱり....そんなヨコシマな私の脳内が見て取れたのだろう。