小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

言葉巧みに

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どうしてだったのか?

多分...モテたかった...とかそんな次元なんだろうけど...

「言葉巧み」であることに憧れていた時代があった。

 

きれいに言うなら「表現力豊か」。

でも...見下げて言うなら...

「我々から見れば誤解...」の”言い換え主義”か...

笑えない...

 

「言葉巧み」に憧れていた時代はさんまさんぐらいしか東京進出も果たしておらず、「しゃべくり文化」よりも「男は黙って...高倉健」こそがスターの基準であったように思うのだが...

当時から下衆な一般社会じゃあ「しゃべくり上手」の方が事をうまく運んでいたように思う。

まあ当たり前。

顔で主張出来るような人物なんてそんなにも居ない社会なので。

 

が、今やテレビの中もネットの中も「しゃべくり」だらけ。

自分だってそう。

案外マメに更新したりしている(笑)

 

が、逆に「言葉の説得力の無さ」を感じることの方が多い。

というか...

極端に言うならば...私自身は「言葉」への信用力がどんどんと落ちている。

「皆無」という時さえもある。

「美しい言葉」や「上手な表現」はもはや飽和していて...ときめきを感じない。

 

私は英語は出来ないが...

26文字のアルファベットで意味を創出する英語は、日本語に比べてうんと記号的であり、システマチックなものだと聞く。

だから日本人は取得が苦手だとも...

 

出来ない私が論じても説得力がないんだが...

その分日本語は情緒的というか、優柔不断というか、曖昧というか...

「どうにでも都合よく解釈出来る言い回し」

が根深く愛用(悪用)されてきた気がする。

 

東大を出て、官僚を経験し、政治家になったような立派な方々はその達人なんだろう。

 

残念ながら私自身は「言葉巧み」になれなかったようだ。

が、今はならなくてよかったかも。

とも思えている。

 

さすがに「男は黙って」が通用する時代じゃなくなっているのだろうけど...

「うまいこと言う」はある意味「絵にかいた餅」。

それよりも「ささいな結果」を大切にし「言い訳したくない」

 

で、ここんところやってきているので...

大きく誤解を受けたりもしていて面倒臭いことも多いんだけど...

あのような大臣の屁理屈芝居を見せられると...

「こっちの方がマシな生き方かな?」と...背中を押してもらっている気にもなれるので...

流石は東大ということなんだろう(笑)