小舟からⅡ

小舟から...鉄の斧...緊箍児...そして...小舟からⅡ

やる気




ほぼ一か月。

ようやく治りかけてきた。

 

まあ仕方がない。

医者にも行かなかった自然治癒療法なので。

 

ただ...皮肉にもここんところブログで書いてきた...「ゆっくり」「じっくり」やらが強制されたような期間にもなった。

なんせ「急に立てない」のだから...

 

だから...出発時刻も余分を見て、大体これまでの10分前。

作業消化時間も10分余分に見る。

で、とりあえずは大体「これまで通り」済ますことが出来た。

 

でも仕事にはさほど影響ないと思っていたがそうではなかった。

残念ながら職場もペーパーレス化されてないのね。

もよくわかった。

やれFAXだ。やれ郵便物だ。やれメモだ。

と立ち上がらないといけないことの多いこと。

ゆえに1日に「やれそうな分量」でも、大体「残業」になった。

 

これまでに経験のない「のんびりした残業」だ。

これまでは「時間内に収めようと必死で時間を短縮しつつもそうはならず、引き続き必死でできるだけ消化しよう」の”残業”だったのだから。

 

自分じゃそれでも「張り切って」やっていたつもりなんだけれども...

「張り切って」ではなく...ピリついて...いや、イラついて...カッカして...消化していたのだ...

ということが...わかった...気がする。

 

ギックリ腰の際の残業は...「定時に終えることが出来るぐらいの量」であるにもかかわらず...

自分の動きが遅いから「遅れてしまった」残業なので、誰も悪くない(笑)

イラつくというよりも「仕方ないよな」と素直に思えてしまう。

かといって「やり残してそのまま帰る」わけにも行かないから...遅くまで残っているだけのこと。

 

ただ...能力も落ちているから余計に時間をかけたりもした。

「やり直し」なんて絶対くらいたくないからだ。

 

人との会話にも慌てず十分時間を使った。

ある意味...ちゃんとやると...「けっこう時間を使うもんだな」...のような妙な感想を持ったぐらいに。

 

少し治りかけると...

すぐにもペースを戻し始めた。

「一つ一つをじっくり丁寧に」じゃなく...

「普通なら5ぐらいしか出来ないところを、出来るだけ7、8,もしくは10やろうとし始めた...

 

そしたらば...

押しボタン式歩行者用信号を直前で赤にされたり...

アポイントの空振りだったり、お客様の消失による見積りの再提出で...妙にイラつくこと...

というか...以前の日常に戻り始めて...

 

「俺ってこんなにも頻繁にイラついてたの?」

 

と少々ビックリしている。

 

これを...きっと...「やる気」だと思っていたんだろうなぁ...