だから否定的でもあった。
貴重な”青春”があんなに暗くちゃたまらない。
出来れば...「飛び出せ青春」だったり「われら青春」のがいいな、と思っていた。
が、こうして青春から遥か遠いところにまで来てしまうなら...
やっぱり青春は「青春の門」の方だった。
五木寛之は凄いね~。
当時は賑やかにやっている...つもりだった。
騒がしいぐらいに派手に盛り上がって過ごしている...つもりだった。
でも...振り返るなら...案外虚しいニオイがする。
「バカ騒ぎ」に邁進したつもりはない。
が...「バカ騒ぎ」なのだ。
まさに「何も残していない」し「何のためにもなっていない」
そんなことによく一生懸命になれた。
よくムキになれた。
どうしてかなんて今じゃサッパリわからない。
「後悔しているからやり直したい」
とまでは思わないけど...過去の自分を冷たく突き放す...ぐらいはしたい(笑)
決して楽しい時代じゃない。
むしろ苦しく苦々しい。
門といえば門なのだろう。
誰が付けたか青春は「青い春」だ。
すごいネーミングだ。
”青”しかないね。
黄色じゃ平和過ぎるし、赤ほど熱くもなりきれていない。
緑ほど穏やかでもない。
かといって白や黒ほど単純でもなくハッキリもしていない。
何だったんだろうあの時代。
きっと今の自分の人格形成に大きく寄与しているはずなんだけど...
何もかもがボヤけている。
いや、歳を取ったからということではなく...もう二度とハッキリした姿を見ることが出来ないようにと...
誰かに霧の中に葬り去られたような...
そんな時代になっている気がする